【元留学生インタビュー】光洋機械産業株式会社/大事なのは自分が活躍できる会社かどうか(2/3)
光洋機械産業株式会社(以下、光洋機械産業)は、産業機械メーカーとして、生コンプラント・仮設足場・コンベア・環境機器などの機械製品の開発をしている企業です。現在、新領域や海外展開を積極的に進めており、外国人留学生の採用にも熱心な企業です。
前回は、光洋機械産業で事業戦略や採用活動をされている担当者の方々にお話を伺いました。そして今回は、光洋機械産業で活躍している外国籍社員の方々にインタビューさせていただきました。
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生産本部 第二技術部 コンベヤ設計課 胡 永波(コ エイハ) さん
管理本部 購買グループ DAO TUNG DUONG (ダオ トゥン ズン)さん
品質管理室 ISO事務局 張 帆(チョウ ホ) さん
■光洋機械産業に入社した経緯について教えてください
(コさん)
大学院の先生から就職活動の仕方を教えていただき、外国人を採用する企業について調べていたところ、光洋機械産業を見つけました。面接に行くと、とても話しやすい雰囲気があり、グローバル人材を育てていきたいという話を伺い、入社することを決めました。
(ズンさん)
専門学校で参加したインターンシッププログラム先が光洋機械産業でした。インターンシップは3ヶ月間あり、海外営業や貿易事務など複数の仕事を体験させていただきました。仕事内容が、専門学校で勉強していたこと、安全基準の高い製品を開発しているところに惹かれ、内定をいただいたときに、入社をすることを決めました。
(チョウさん)
私は転職で光洋機械産業に入社しています。前職は繊維関係の会社で仕事をしていました。その会社には、中国と関われる仕事があることから入社しました。その後、結婚と出産をきっかけに退職をしたのですが、子供が1歳半になるタイミングで、縁あって光洋機械産業の募集に出会いました。光洋機械産業はグローバルに事業を展開されていて、語学力があれば、ASEANをはじめ海外で仕事をすることができるところに魅力を感じました。さらに、面接をしたときに会社全体に温かい雰囲気を感じ、子育てと両立できるイメージを持ったことから入社することを決めました。
■現在の仕事内容について教えてください。
(コさん)
プラントのコンベア設計を担当しています。実際に製品を納入する現場レイアウトも参考に、コンベアの設計をしています。入社2年目からは一人で開発を任され、ラインの設計や製品等の検討、図面製作も行っています。これまで予期せぬ形で製品に納入先企業よりクレームをいただいたこともありました。クレームがあったときには、部長や課長に対処方法の指示やアドバイスをもらいながら対応しています。
(ズンさん)
光洋機械産業のベトナム生産工場の発注やゴム加工品などの部品発注業務をしています。他にも原価管理の仕事などもしています。原価管理の仕事をするには簿記の知識が必要でした。そこで、私は簿記について勉強を始め、簿記検定に合格することができました。
(チョウさん)
品質管理室にて、新入社員をはじめとした社員教育を行っています。品質向上を図るために、マネジメント計画を立てていますが、社員がやってくれなければ品質は上がりません。そのため、いかに社員に品質について意識を持ってもらうかも重要な取り組みの一つになっています。また、日頃の活動は研修報告会でまとめて発表もしています。
■入社後のギャップは何かありますか?
(コさん)
私は実は日本に来る前に母国で3年間仕事をしていた経験があります。風力発電設備の開発をしていました。母国での経験もあったので、それが活かせると思ったのですが、実際に光洋機械産業で開発をしてみたら、大変でした。しかし、皆さん丁寧に教えてくれるので、仕事はやりやすいです。また、日本人は仕事をする意識が強く、真面目な人が多い印象を持ちました。残業代はもちろん出ます、なかには長時間仕事をしている人もいます。受注設計なので案件が集中するととても忙しい時はあります。
(ズンさん)
思ったよりも電話対応が難しかったところです。私の部署では新人が電話に出るようにしています。そして、比較的電話が多いグループなのですが、入社したときは、そもそも製品の理解が低いので、何を言われているのか分からないことがありました。さらに、担当者の名前も聞き取り難く、苦労したことを覚えています。
(チョウさん)
私もズンさんと同じく、電話対応は大変でしたね。私の部署は品質管理の部署です。そのため、外部からの電話は多くはないのですが、仮にあった場合は、品質に関するトラブルなど、問題に関する問い合わせであることが多いです。その場合、私だけでは対応できないことも多いので、慣れるまで電話対応は難しいです。
■日本企業への就職を希望する留学生へアドバイスをお願いします。
(コさん)
単に大きな会社を受けるよりも、自分がどんな仕事がしたいのか、自分の将来にとって、どんな会社が合うのかを考えて、会社を選んでいただいたほうがよいと思います。また、面接での自己PRは、簡単には上手く伝えられません。学校の就職サポートをしてくれるところも大事ですが、家に帰った後も伝える練習を繰り返さないと、上手くできないと思います。
(ズンさん)
自分がやりたいこと、頑張れることを早く見つけることが大事だと思います。私の場合、興味があることは、積極的にチャレンジするようにしていました。そうすると、自分が興味を持てることが何なのか、気づくことができます。自分の興味が何か分かれば、応募する企業を絞ることもできますし、面接で自信を持ってアピールすることができるようになります。
(チョウさん)
時間を有効に活用して過ごしてください。私はアルバイトをしながら学費を払っていました。勉強とアルバイトをするのは大変ですが、日本には返さなくてもいい奨学金制度があります。私は、このような奨学金のおかげでアルバイトの時間を減らすことができました。その分、日本語の勉強を増やしたり、社会活動の時間を増やしたりしました。アルバイトをするにも、学内で募集しているアルバイトをするようにしました。そうすることで、移動時間少なくアルバイトができますし、学内の同級生の友達も増やすことができました。
もし日本企業に就職するなら日本の就職活動は大変なので、早めに準備をしてほしいです。1・2年生で取得できる単位をすべて取って、なるべく就職活動の時間を確保できたほうがよいと思います。
ありがとうございました!
次回は、光洋機械産業のグループ会社、イズテック株式会社で働く外国籍社員にインタビューします。お楽しみに!
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