【外国人社員インタビュー】株式会社リンクジャパンキャリア / 日本の文化・心を理解して、社会に貢献(2/2)
株式会社リンクジャパンキャリア(以下「リンクジャパンキャリア」)は、英語講師を中心に、外国籍人材の日本での就職支援や生活サポートを行っている企業です。前回は、リンクジャパンキャリアの創業時から事業に携わる石川さんに、事業内容や会社の雰囲気についてお話を伺いました。インタビュー第2弾では、ALTからリンクジャパンキャリアの社員になったリースさんにお話を伺います。
商品企画グループ グループマネジャー 石川 和希(いしかわ かずき)さん
リクルーティング&トレーニンググループコンサルタント ウォレス リース さん
これまでの経歴を教えてください。
オーストラリアの大学を卒業して、JETプログラム*で初めて日本に来ました。長崎でALTとして1年間働いた後、横浜で英会話や旅行業の仕事に関わりました。しかし、ALTをしていた頃の仕事の方がやりがいを感じられたため、当時のインタラックで再びALTとして仕事を始めました。その後、リンクジャパンキャリアのインターンシップ・プログラムにチャレンジし、自分と同じようなALTをサポートできる仕事に魅力を感じ、リンクジャパンキャリアに転職しました。
*日本政府主催の大規模な国際交流事業。主に自治体での語学教育や異文化交流に取り組んでいる。
なぜ日本で働きたいと思ったのですか?
高校生のときの話ですが、私は日本語が大好きでした。日本人の恩師の優しさに触れ、それを今度は私が日本に返したいと思うようになりました。私は日本人の「心」に魅力を感じています。サッカーワールドカップでも、試合後に掃除をしている姿は素晴らしかったです。そのような日本をもっと世界に紹介したい、日本社会をサポートしたいという想いを持って来日しました。
現在の仕事の内容について教えてください。
日本企業で働きたい外国籍人材との面談・スクリーニングが主な仕事です。履歴書のチェック、電話や対面での個人面談、就職するときに必要となるビザ申請に必要な資料集めなどです。その他に、日本企業で働きたい外国籍人材向けのセミナーも日本各地で行っています。
また、部署は異なりますが私の会社では、外国籍社員が日本で生活するためのライフサポートも提供しています。銀行口座の開設、賃貸住宅のアレンジや自動車レンタルの紹介など、必要な情報を提供しながら手続きをサポートすることで、安心して日本での生活をスタートしてもらえるように取り組んでいます。
リンクジャパンキャリアでの仕事で大変だったことはありますか?
これまでALTをしていた教育現場の文化と、リンクジャパンキャリアの企業の文化は全く異なります。学校では教えるべきことが決まっていて、次の仕事も指示されますが、企業では、次に何をやるのかを自分で考えなければなりません。また、私は日本語を十分に話せる訳ではないので、初めのうちは苦労しました。しかし、日本語そのものよりも相手の考えや気持ちを理解するように努めました。日本人とのコミュニケーションを重ねる中で、自信を持てるようになりました。
社内で、外国籍社員が日本人社員と関係性を築くにはどうしたら良いでしょう?
意欲的に飲み会に参加することです(笑)日本人の皆さんは優しいので、積極的に交流をすることをお勧めします。また、第一印象も大切だと思います。
リンクジャパンキャリアで働く魅力を教えてください。
自分の仕事を通して、他の人に良い影響を与えられることです。私の仕事は、様々なバックグラウンドを持った外国籍人材をサポートすることです。自分の経験を活かしながら、より多くの外国籍人材が日本で活躍できる機会を作っています。今後も日本で働いて、世界と日本の架け橋になりたいです。
日本で働きたい留学生にアドバイスをお願いします。
日本語も大事ですが、それ以上に日本人を理解することの方が大事です。もちろん、日本で生活するために、最低限の日本語は勉強した方が良いと思いますが、日本文化や日本人の考え方、気持ちを理解することの方が重要ではないかと考えています。また、日本語以外のプロフェッショナルな知識や技術も大切です。私の大学での専攻は日本語と社会学だったのですが、仕事をしていく上で、もっと他のスキルがあれば良かったと感じました。ビジネスで活かせるスキルをもっと身につけていきたいです。
ありがとうございました!
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(インタビュー:田村 一也、渡邉 絵理、大澤 拓也)