【企業インタビュー】株式会社リンクジャパンキャリア / 日本で働きたい外国人を、同じ目線でサポート!(1/2)
株式会社リンクジャパンキャリア(以下「リンクジャパンキャリア」)は、英語講師を中心に、外国人の日本での就職支援や生活サポートを行っている企業です。リンクジャパンキャリアのもう一つのお客様は、企業や自治体で、外国籍社員の採用支援や研修、定着支援などのサービスを提供しています。インタビュー第1弾では、リンクジャパンキャリアの創業から事業に携わる石川さんにお話を伺いました。
商品企画グループ グループマネジャー 石川 和希(いしかわ かずき)さん
リクルーティング&トレーニンググループコンサルタント ウォレス・リース さん
会社概要について教えてください。
リンクジャパンキャリアは、2016年に設立された会社です。ALT(Assistant Language Teacher 外国語指導講師)の派遣事業を行っている株式会社インタラック(現:株式会社リンク・インタラック、以下「リンク・インタラック」)が、それまで培ってきた外国籍人材の雇用や管理に関するノウハウを、自社だけでなく様々な企業に提供することを目的に、株式会社リンクアンドモチベーショングループの下で、新たな会社を設立したのが始まりです。リンク・インタラックでは、約3,200名の外国籍人材を雇用し、全国の自治体にALTとして派遣しています。そのため、採用はもちろん、人材育成や生活のサポート、労務管理に関するノウハウを蓄積しています。
リンクジャパンキャリアは、日本社会で外国人が活躍できる場を広げるサポートをしています。企業向けには、外国籍人材を採用したい企業とのマッチング(採用支援)から、外国籍社員が定着するための施策提案と実施、人事制度のコンサルティングまでを提供しています。日本で働きたい外国籍人材向けには、採用マッチングに加えて、初めての日本での生活サポート、日本の企業で働くための研修を行っています。
リンクジャパンキャリアでは、多くの外国籍社員が活躍されているのですね。
全社員のうち約50%が外国籍です。この後お話させていただくリースが所属するリクルーティング&トレーニンググループでは、日本人社員2名と外国籍社員9名という構成になっています。主に、求職中の外国籍人材と接する仕事や、在外拠点とのハブになる役割を担ってもらっています。一方で、外国籍人材の生活サポートや企業向けセールスなどの部署では、日本人社員の方が多くなっています。
外国籍社員を採用する際の基準などはありますか?
サポートを求めている外国籍人材の気持ちが分かる方を採用しています。日本で働きたい外国籍人材が、どのようなことで困っているのか、どのような悩みを抱えているのか、実体験を元に、相手の気持ちを察することができる方です。また、他者に貢献したいという想いを持っているかどうかも重要なポイントです。現在は、リンク・インタラックのALT向けに、インターンシップの機会を提供しており、3ヶ月間、リンクジャパンキャリアのオフィス業務を経験することができます。その中で採用するケースもあります。新卒よりは中途をメインに採用活動を行なっています。
外国籍社員が活躍しやすい環境を作るために、何か工夫していることはありますか?
外国籍社員とのコミュニケーションの取り方には注意しています。何か依頼や指示をする際には、出来る限り明確に伝えるように心がけています。何か協力して欲しい際も、その理由だけでなく背景にある想いを伝えるようにしています。また、相手から何か疑問や質問があれば、自分の考えをすべてさらけだして、お互いに理解し合うように努めています。そうすることで、外国籍社員はよりその価値を発揮しやすくなると思います。
例えば、リンクジャパンキャリアが設立される以前、私はリンク・インタラックでALTのマネジメントをしていました。そのとき、単に学校での指導方法を教えるのではなく、日本の教育の歴史をさかのぼって、これまでの経緯も詳しく説明するようにしていました。
社内の使用言語について教えてください。
日本語:英語=50:50です。リクルーティング&トレーニンググループは、外国籍社員が多いため、英語がコミュニケーション言語になることがほとんどです。ただ、外国籍社員も日本語を理解できますし、日本人社員も英語を理解できます。完璧ではなくても、互いにコミュニケーションが取れる環境です。
また、会社の取り組みとして、毎月の全体会議では、日本語と英語を交互に使用することになっています。使用言語を毎月変えることで、お互いの言語に慣れるようにしています。英語の月は、日本人社員も英語でプレゼンテーションを行います。
日本で働きたい外国人留学生にメッセージをお願いします。
日本で働くために、日本人化する必要はないと考えています。もともと持っている、あなた自身の強みや文化的な背景、個性を活かすことが大切です。日本人に合わせてしまって、個性が潰されてしまっては良くないと思います。日本人と異なるところは異なると認識した上で、何を強みとしてアピールするかが重要です。留学生の皆さんを求める企業は、日本人だけではできない事業の発展を見据えています。ですから、日本人化する必要はないのです。自分の強みを理解して、自信を持って就職活動を行ってほしいです。
ありがとうございました!
次回は、リンクジャパンキャリアの外国籍社員にインタビューをします。お楽しみに!
後半の記事はこちら
(インタビュー:田村 一也、渡邉 絵理、大澤 拓也)