【元留学生インタビュー】デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 / 日本社会にイノベーションを

インタビューを受けるデロイト トーマツベンチャサポート株式会社のヤッコさん

Deloitte Tohmatsu Venture Support. Co., Ltd. (以下、DTVS) は「イノベーターと未来を創る」をビジョンとして掲げ、ベンチャー企業及び大企業、更に政府機関とも連携して、イノベーションを推進しています。主な事業内容は、ベンチャー企業支援、大企業へのコンサルティング、オープンイノベーショ及び政府機関のサポートとなっています。今回は、外国籍社員のヤッコさんにインタビューをして参りました。

 

デロイト トーマツ ベンチャーサポート グローバルイノベーションチーム Jaakko Rajaniemi(ヤッコ ラヤニエミ)さん

 

これまでの経歴を教えてください。

フィンランドの高校卒業後、独学で身に付けたプログラミングスキルを活かして起業し、絵画オークションのオンライン・サービスを始めました。しかし、兵役によって時間が上手く取れなかったため、途中で断念しました。

日本に興味を持ったきかっけは、当時フィンランドにいた日本人の友人たちです。フィンランドは個人主義の国ですが、日本は集団主義・同一主義です。そのような文化の違いや日本人のマインドセットにとても惹きつけられました。

3回ほど日本に観光で訪れ、立教大学へ派遣留学生として留学をしました。一旦フィンランドへ帰国したのち、立教大学の国際経営大学院へ入学しました。Slush Aisaの立ち上げに関わっていたこともあり、ほぼ同時期にDTVSでのインターンシップを始めました。

 

日本では就職活動をされましたか?

既にDTVSでインターンをしていましたので、もし落ちたら就職活動をしようと考えていましたが(笑)、無事合格しました。DTVSを受けるために、2週間ほど、業界・会社・事業内容等を猛勉強しました。

 

なぜ今の会社で働きたいと思ったのでしょう?

自分自身の起業経験もあり、以前からベンチャー企業には興味を持っており、日本社会に貢献したいとも思っていました。特に日本は、グローバル視野でのイノベーションが足りていません。単一民族国家という民族性やミドルマネジメント層の英語力不足により、海外のどこに進出すれば良いかが分かっていません。そこで、グローバルでのイノベーション促進プラットフォームが必要だと感じ、DTVSならばそれを実現できると考えました。

 

現在の仕事内容について教えてください。

DTVSには大きく分けて3つの仕事があります。

1.ベンチャー企業の個別支援

2.大企業へのイノベーションコンサルタントサービス

3.官公庁及び政府機関へのイノベーション案件の実施

私は2と3に関わっています。例えば、シンガポール企業及びヨーロッパ企業の日本誘致、国内大手日系企業からのオープンコンサル案件などが最近の仕事です。

 

日本でのワークスタイルや働く環境はいかがですか?

DTSVでは自分で仕事の内容や案件を選択できます。労働時間も自分でコントロールできます。基本的な勤務時間は9:30〜17:30です。たまに海外とのやり取りで遅い時間になることもありますが、私の場合、基本的に1時間〜1時間半だけ残業をして帰ります。

職場でのカルチャーショックはそこまでありませんでした。日本での滞在期間が長いからかも知れません。ただ、現状として日系企業は社員の英語力や異文化マネジメントが不足していると感じます。外国人の考え方をもっと取り込んで、日本の社会を変革できたら良いですね。

 

今後の目標や夢はありますか?

グローバルなオープンイノベーションのプラットフォームを立ち上げることです。具体的には、日系企業と外国企業の連携強化です。

 

面接官として採用活動に関わる機会があるとのことですが、採用基準などはありますか?

まずは、ベンチャー企業への関心が高い人ですね。日本社会へインパクトを与えたい、日系企業のイノベーション促進やグローバル化に貢献したい人です。そして、変化への対応速度が早い人。性格は、パッションがある方です。

語学力に関しては、英語ができれば問題ありません。日本語力が無くても、働ける環境を作っています。例えば、同僚のスペイン人は日本語が一切話せません。しかし、翻訳・通訳したり、チームで支えたりしていますし、日本人社員も基本的に英語が話せます。

 

御社で働く魅力について教えてください。

日本のベンチャー企業、アクセレレーター、ベンチャーキャピタルと会う機会がたくさんあることです。また、海外出張が多く、海外でも仕事ができるのは良いですね。しかし何よりの魅力は、社会にインパクトを与えられる仕事だということです。

 

ありがとうございました!

(インタビュー・記事:清水航、渡邉絵理)

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