【外国人社員インタビュー】KCJ GROUP 株式会社 / こどもたちと共に社員も成長できる 2 / 2
http://www.kidzania.jp/corporate/
「キッザニア東京」はこどもたちが楽しみながら仕事や社会について学べる職業・社会体験施設です。英語で行うプログラムもあり、様々な国の外国籍スタッフが活躍しています。こどもたちに人気の施設は、「こどもたちと共に成長したい」と願う社員のみなさんに支えられていました。
「キッザニア東京」事業部管理部人事・総務グループマネジャー
大森清一(おおもりせいいち)さん
「キッザニア東京」事業部グローバルコミュニケーション部アクティビティ&イベントグループ
オールキリアス山内実絵(おーるきりあすやまうちみえ)さん
経歴を教えてください。
私は母親が日本人で、父親がフィリピン人のハーフです。日本生まれのフィリピン育ちで、小学校から大学までフィリピンにいました。大学時代の専攻は経営学です。母語はフィリピン語で第二言語は英語です。日本語は母と家の中で話すくらいでしたので、日本に来る前はビジネスレベルの日本語は話せませんでした。
日本での就職活動について教えてください。
フィリピンの大学を卒業後、働きながら日本語を勉強するために来日しました。日本に来る前から、インターネットで日本での就労について調べてきました。そして、来日後に旅行代理店で面接を受けましたが、日本語力が足りずに落ちてしまいました。その後、日本での初めての仕事として小学校の英語教師(ALT)として働きましたが、英語教師は英語を教えるだけでしたので、思うように日本語は上達しませんでした。そんな中、キッザニア東京でこども向けの英語体験プログラムを展開していることを知り、応募しました。
なぜキッザニア東京を志望したのですか?
英語教師をしていた時に、こどもたちと学ぶ中で自分も成長する経験をしました。また、小さい頃から先生になりたいという夢があったため、こどもたちと接する環境にあるキッザニア東京が魅力的に感じました。さらに、ビジネスで使う日本語を勉強しながら、英語も活かして仕事をしたいと思いましたので、キッザニア東京を志望しました。
現在の仕事内容を教えてください。
入社して3年目の今年、契約社員になりました。以前はナビゲーターとして、こどもたちが英語で仕事体験をするプログラムのサポートをしていました。現在はプログラム全体の管理やナビゲーターたちのトレーニングなどを行なっています。
今はどのようなスケジュールで働いていますか?
週5日働いており、英語プログラムは1日に1~2回あります。例えば、午後のプログラムを担当する際は次のようなスケジュールになります。
12:00-15:00 事務仕事
15:00-17:00 プログラムの準備
17:00-20:00 プログラムのサポート
20:00-20:30 掃除
20:30-21:00 事務作業
働く中で楽しかった経験を教えてください。
英語プログラムのナビゲーターの経験です。こどもたちはまだあまり英語が分からないのですが、仕事体験の内容は全て英語で説明します。ジェスチャーを使いながら英語で伝えて、こどもたちがそれを理解してくれた時が一番嬉しいです。また、私がトレーニングをしているナビゲーターたちが抱えている問題を解決してあげられた時に、達成感を得られます。
反対に、苦労した経験は何かありますか?
入社当初、日本語力が乏しく、日本人のお客様からたくさん質問を受けたのですが、うまく日本語で説明できずに悔しかったです。お客様が言っていることは理解できたのですが、説明ができなかったため、周りの人に頼るしかありませんでした。間違った情報を伝えることが怖くて、キッザニアで働くことが怖くなった時期すらありました。しかし、分からなかったことを1つ1つ周りの人に聞いて、ノートにまとめ、繰り返し練習して、今では自信を持って日本語で案内することができます。
キッザニアでトレーナーとして働くことの魅力を教えてください。
日本人スタッフと外国籍スタッフを繋ぐ役目を務められることです。また、両者の考え方を理解できるオープンマインドな精神を身に付けることができます。
働かれる中での今後の目標や夢はありますか?
外国籍スタッフを対象に実施しているカウンセリングを、今後は回数を増やし定期的に行っていくことで、より働きやすい環境を作っていきたいです。また、日本人が外国人に抱く、外国人が日本人に抱く、お互いのネガティブイメージをなくしたいです。例えば、外国人が仕事に遅れたら、日本人は「彼らは外国人だから遅れた」と思いやすいようです。国籍や人種ではなく「その人自身」を見ることのできる環境や価値観を作っていきたいです。
日本で働きたい外国人留学生へのアドバイスをお願いします。
働き方を考える際、日本人は画一的な制度を重視しがちですが、外国人は自由を求める傾向があります。多くの外国人は日本が好きで来日しますが、実際に働くと違和感を覚える部分もあると思います。そうした状況でも、常にオープンマインドであることが大切です。文化や考え方の違いを理解し、受け入れる姿勢を持ち続けていただきたいですね。
ありがとうございました!
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(インタビュー・記事:田村一也、清水航)