【元留学生インタビュー】株式会社タウ /Made in Japanの日本ブランドを世界へ(2/2)
株式会社タウ(※以下タウ)は、ダメージカーや中古の輸送機器を、国内外に販売している商社です。日本車やフォークリフト、農業機械などを世界中に輸出されている同社は、2017年に、経済産業省で取り組んでいる新ダイバーシティ経営企業100選にも選ばれている優良企業です。今回は、グローバル化が進む成長企業で働く外国籍社員にインタビューさせていただきました!
※新ダイバーシティ経営企業100選:多様な人材を登用し、事業拡大や発展を遂げた企業に送られる賞。
執行役員 人事部長 加藤 善久 さん
パーツ事業部 特販課 課長 ラドジャボフ アブドゥヴォヒド さん
これまでの経歴を教えてください
私はウズベキスタン出身です。母国の大学(理系)を卒業して、母国にある自動車メーカーに就職しました。日本やヨーロッパにも関連会社があり、エンジニアとして働いていた4年間で、何度か研修で日本に来ることがありました。研修で日本に来て、私は日本を好きになりました。そして、日本への留学を決め、日本語学校へ進学しました。日本で勉強する間、日本企業で仕事がしたいと思い、就職活動をしました。そのとき、自動車に興味があったこと、商社で仕事がしたかったことから、それに当てはまりそうな企業をいくつか見つけて、ターゲットをしぼってエントリーしました。私は3社から内定をもらいましたが、社風が一番魅力的であったタウに入社をすることを決めました。
日本語は、どのように勉強したのですか?
私が留学したときには、ほとんど日本語を話せなかったです。そのため、日本語学校での勉強も大事ですが、日本人(ネイティブスピーカー)と会話をする機会を増やしました。
タウでは、どのような仕事をされているのですか?
入社したときは、自動車の販売をしていました。タウでは、自動車の仕入れ担当の営業とバイヤーに売る販売の仕事があります。現在は、自動車関連用品の販売を行っており、日本ブランドの製品を海外に届けています。海外販売は、国によって規制(ルール)が異なるので難しいです。
入社して苦労したことはありますか?
大変だったと感じたことは、あまり無い気がします。大変なことでも、何でも勉強になります。文化的なギャップでいうと、特に働き方は母国とは違います。ただ、私は母国でトヨタ式の”カイゼン”であったり、日本企業について学ぶ機会があったので、馴染みやすかったのかもしれません。
タウで働く魅力について教えてください。
どの国の人であっても、差別されることがないことです。配属先や仕事内容が決まるときも、国籍は影響しません。誰でも活躍できるチャンスがあると思います。私が入社した理由も、そのような社風と、成長できる機会があると感じたことです。
また、外国人だからといって、特別何かサポートがあるというわけではありません。外国人同士がグループを作ることもありません。日本人も外国人も関係なく、全社で新しいメンバーをサポートしてくれる社風があります。そのため、交流も外国人だけではなく、みんなで交流します。みんながサポートしてくれるおかげで、困ることは特にないと思います。
今後の目標、チャレンジしたいことについて教えてください
日本のものづくり、製品の品質は”Made in Japan”と呼ばれるくらいブランド力があります。実際、日常生活の中にも、当たり前のように良いものが買えるのは、素晴らしいと感じています。私は、その日本ブランドを海外に広げたいと思っています。日本のブランドを海外展開していく事業に力を入れていきたいと考えています。
外国人留学生にメッセージをお願いします
自分が目指すところ、目標をできるだけ明確に持ったほうがよいと思います。そうすれば、大変なことがあっても、諦めずに進んで行くことができると思います。何でもできます。また、応援してくれる人もきっといると思うので、周りの人にも協力してもらい、上手く支えてもらいながら頑張るとよいと思います。
どうやったら応援してくれる人を見つけられますか?
積極的に人と交流して、コミュニケーションを取ることだと思います。私は日本に留学生して2,3ヶ月経った頃、まだ日本語があまり話せないときでしたが、日本語の勉強を目的にアルバイトをしようと決めました。私は、東京の下町を歩いて喫茶店やレストランなど50店舗くらいのお店の連絡先をメモして、すべてのお店に電話をしました。その中で3社くらい面接してもらいました。結果は、すべて不合格でした。でも、それは良い経験でした。失敗してもいいと思います。堂々とチャレンジすれば、それが勉強になるし、そういった機会を作っていくことが大事なのではないかと思います。
ありがとうございました!
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(インタビュー:田村 一也、萩原 遥)