【外国人社員インタビュー】株式会社ショーケース・ティービー / 初めての外国籍社員だからこそ負けられない(2/3)
<取材先>
株式会社ショーケース・ティービー(以下ショーケース・ティービー)
イノベーション・テクノロジー部 開発2グループ 金 瑜璟(キム ユギョン)さん
前回は、人事の方と新卒で日本の専門学校を卒業してインターンシップ経由で入社された方のお話をうかがいましたが、今回は同社に外国人として初めて入社された方のインタビューです。現在、テレワークで台湾にいらっしゃるため、遠隔会議システムを使ってお話をうかがいました。
イノベーション・テクノロジー部 開発2グループ 金 瑜璟(キム ユギョン)さん
実際、就職活動をしながらビジネス日本語を勉強
どのような経緯でショーケース・ティービーに入社されたのですか?
ワーキングホリデーのビザで韓国から日本に来ました。そのため、韓国の大学を卒業しています。漠然とですが、日本企業で仕事をしてみたいと考えていました。来日してから、人材会社(就職エージェント)に登録して、就職活動をしていました。そして、就職エージェントの紹介でショーケース・ティービーを知り、韓国でも事業を展開していく方針があったので、応募しました。日本ではたらくなら、韓国とつながりがある仕事ができたらよいなと思っていたので、面接に合格したらできたので、入社を決めました。
日本企業へ就職して、生活場所が日本に変わったことで、何か困ったことはありましたか?
旅行でも日本に来ていたので、日本には慣れていました。ただ、生活してみると、思ったより言葉の問題は大きかったです。ある程度、韓国で勉強して話せるようにはしていましたが、十分ではなかったです。実際、就職活動をしながらビジネス日本語を勉強していました。
入社してからの仕事内容について教えてください。
新卒で入社してから1年間は営業を経験するルールがありました。そのため、1年半は新規開拓営業【※4】をして、コンサルティンググループへ異動しました。その後、台湾へ移住することになったのですが、辞めたくなかったので会社に相談しました。そのとき、リモートワークで仕事ができるように調整してくれました。コンサルティングの仕事は、企業へ訪問しなければならないので続けることはできなかったのですが、IT本部へ異動して、現在は台湾からリモートワークで仕事をしています。
【※4】新しいお客さまを探すための営業活動です。
入社した当初の営業活動は大変ではなかったですか?
大変でした。。。
「負けたくなかったから、頑張れた。」
大変で辞めたいと思ったことはなかったのですか?なぜ頑張れたのですか?
頑張らなきゃいけないという新卒だからこそのパワーがあったように思います。私はショーケース・ティービーで初めて採用された外国人です。自分が頑張らなければ、今後外国人が採用されるか分からないと思ったので、使命感みたいなものがあったのかもしれません。また、新卒同期が3人いて、みんな頑張り屋さんでした。だから私も負けたくなかったですし、頑張れたのだと思います。
日本企業で大変だったことは何かありますか?
日本企業でというよりは、新卒なら誰でも感じる大変さかなと思っています。社会人経験というものが初めてなので。強いて言えば、日本人社員とのコミュニケーションですかね。外国人の私は母国語を直訳して伝えることもあります。その場合、ストレートな表現になってしまうこともあり、それで戸惑ってしまう社員もいますし、私に対して気が強いと思う社員もいました。
テレワークは、上手くできていますか?
一応、今まで続いてますので、割とスムーズにできていると思います。(笑) 会議以外に特に困ることはあまりないですが、遠隔会議をするときに、ネットワークが途中で切れてしまうことが困ることです。ただ、社内はメールやチャットで綿密にコミュニケーションを取っているので、大きな問題になることはありません。
仕事は日本時間に合わせて行っています。また、コミュニケーションツールはチャットを使っています。1対1で話し合うときはテレビ会議のシステムを使います。また、お客さまやパートナーとのコミュニケーションはメールがメインです。
ユーザーに求められるサービスを作っていきたい
今後はどのようなキャリアをつくっていきたいですか?
まだ管理職の経験は無いですが、人を育てることをやっていきたいと考えています。また、IT管理本部でユーザーに求められるサービスを作っていきたいです。もともと営業やコンサルティング業務を行っていたので、その経験を活かして商品をプロデュースしたいです。あと、密かにですが、機会があれば台湾支社を作りたいです。(笑)
最後に外国人留学生へのメッセージをお願いします。
就職活動をしていると内定獲得がゴールになりがちです。しかし、就職はゴールではありません。まだ先にやるべきこと、目指すことがあります。内定を獲得することに焦って、自分と合わない会社に就職してほしくないです。私の友人で、そのような人がいました。自分がやりたいことができるのか、夢がその会社で実現できそうか、長くはたらくことができるかも、考えてほしいです。
ちなみに、どのような方法で自分に合う企業を探していたのですか?
私のなかで、3つの基準を作っていました。1つ目は「自分が受ける会社の事業やサービスが好きになれるか」です。2つ目は「一緒に働く人たちが自分と合うかどうか」です。面接や説明会で社員と直接交流することができると思います。そのときに、社員と会話をして、会社の雰囲気や特徴を感じるようにしていました。自分がそこではたらくことができるかをイメージすることが大切です。ショーケース・ティービーの社員は、皆さん活気があって楽しそうに仕事をしていました。また、自分の話を聞いてくれました。オープンな雰囲気も感じたので、入社したら楽しくやっていけそうと思いました。最後に、3つ目は「給与や福利厚生など勤務条件」です。もし会社とマッチしていても、自分が思う給与が得られなければ、生活が厳しくなってしまうので、やはり辛いと思います。
ありがとうございました!
次回、最終回は海外の学校を卒業して日本企業に就職したエンジニアの方々のお話です。お楽しみに!!
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(インタビュー・記事:田村 一也、渡邉 絵理)