【外国人社員インタビュー】PwCコンサルティング合同会社 / 世界158カ国にネットワークを有するPwCのメンバーファームで働くとは(2/2)

前回に引き続きPwCコンサルティング合同会社(以下PwCコンサルティング)にインタビューに伺いました。

PwCコンサルティングは世界158カ国、23万人以上のスタッフを擁するPwCグローバルネットワーク(以下PwC)が持つ幅広い専門性やナレッジを活用し、経営戦略の策定から業務改革、そしてITを有効に活用した改革の実現まで総合的に支援しています。

そんなPwCコンサルティングで働く人事担当のSさんに、グローバルな職場の環境や採用活動についてお話を伺います。

 

これまでの経歴と入社の経緯を教えてください。

私は台湾出身で、小学校1年生の頃から日本で学びました。大学卒業後は人材会社に就職しましたが、しばらく働いた後、アメリカのシリコンバレーにある大学院に進学し、金融工学を勉強しました。クラスメイトにPwCの社員がいたのですが、仕事に対するパッションや人柄がとても魅力的で、こんな人たちと一緒に仕事ができたらやりがいがあるだろうなと感じました。

卒業して日本に帰国後、前職のときに仕事で関わりのあったPwC社員からの紹介で、PwCコンサルティングの面接を受けることになり、入社後は人事で主に採用業務をしています。

 

PwC のグローバルネットワークの魅力は、どのようなところにありますか?

まず、世界各国のPwCとの連携が盛んであることだと思います。Global Mobility制度では、日本から海外のPwC法人へ赴任し、一定期間、現地プロジェクトを担当します。もちろん、その逆もあり、海外からPwC Japanグループ(以下PwC Japan)内の各法人にスタッフを受け入れることもあります。私たちの仕事(コンサルティング部門)では、こういった海外のPwC法人から共有される世界の最新事例をクライアントに提供できることも、PwCならではの価値だと思います。

 

各国で企業文化が異なると思うのですが、いかがですか?

基本的には国が変わっても企業文化は同じです。グローバルで企業文化や価値観が統一されるように研修を受けています。また、PwCのカルチャーに合う人を採用していることもポイントだと思います。

 

外国人と日本人で採用基準に違いはありますか?

採用基準は同じです。当社ではダイバーシティ(多様性)を大切にしているため、国籍の違いによる差はありません。「PwCのカルチャーに合うか」「他者をケアできるか(思いやりがあるか)」「協調性があるか」「求める能力・スキル水準に達しているか」などのポイントで見極めています。PwC Japanの各法人で採用する場合、ポジションにもよりますが、日本語能力の高さが求められるケースはあります。

 

 

 

PwCの仕事で特に重要となるスキルや要素は何ですか?

3つあると思います。1つ目は、多国籍で多様性のある環境で自分の考えを発信したり、プロジェクトをまとめたりできる「リーダーシップ」です。2つ目は、激しい社会変化の中で「変化を楽しみ、適応できるか」です。3つ目は、「ポジティブ シンキング」です。お客様にコンサルティングを提供する過程で、困難なことに直面することもあります。今が苦しかったとしても、粘り強く取り組み、先を見据えて乗り越えていける力が必要です。

 

評価や報酬制度など人事制度について教えてください。

国籍や性別の違いによる差はありません。誰でも同じ基準で、平等に評価をしています。PwCでは、職階ごとに求められる役割が明確に定義され、各役職に応じた能力を最大限に発揮することが期待されています。それぞれの役割で求められるパフォーマンス・レベルに達しているかどうかで評価され、報酬が決まります。

キャリアパスについては、PwCはマネジメント領域だけでなく、業務(戦略)のスペシャリストやテクノロジーのスペシャリストなどのキャリアパスが用意されており、キャリアの方向性を社員自らが選択できます。PwCが個人のキャリアを決めるのではなく、自らがキャリア形成を図るということが実践されています。具体的な制度として、OEP(Open Entry Program)があります。PwC Japan内の各法人および国内外部機関への異動を希望できる、公募制の異動支援プログラムです。長期的な視点における専門領域の拡充やキャリアプラン達成の支援を目的としています。

 

外国籍社員向けのサポートはありますか?

サポートの1つとして、語学研修制度があります。社外から語学講師を呼んだり、外部研修に参加したりすることができます。また、Global Mobility制度で海外から来る社員の中には、日本語が話せない人もいます。そのような社員に対して、生活面のサポートをする仕組みもあります。外国籍社員のコミュニティもあり、情報共有が進んでいます。

日本人社員向けには、社内外の語学研修の他に、フィリピンに短期留学をして英語を学ぶ制度があります。

また、ダイバーシティの観点で、福利厚生プログラムとして、女性向けに産休や育休はもちろん、ベビーシッターのサポート制度を設けています。LGBT向けに同性婚でも結婚祝い金を提供する制度もあります。さらに、柔軟な働き方を実現するために、コア時間無しのフレックスタイムやリモートワークなどの制度も導入しています。

 

今後の採用活動の方針を教えてください。

今後も国籍に関係なく採用活動を行います。グローバルで活躍できる素養のある方であれば、日本人も外国人も関係ありません。PwCコンサルティングでお客様に高い価値を提供できる人を積極的に採用していきたいと考えています。

 

これから日本で働きたいと考えている外国人留学生にメッセージをお願いします。

語学力だけでなく、何をしたいかというパッションやアカデミックな専門性もアピールポイントになると思います。またグローバルな意識や視点を持っている方々が多くいると思いますので、ぜひ、その強みを発揮して欲しいです。

 

 

ありがとうございました!

前半の記事はこちら

(インタビュー・記事:田村一也、清水航、渡辺絵理)

 

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