【企業インタビュー】株式会社日本ブランド / 日中の架け橋になれるような会社を目指す(1/2)
今回インタビューさせていただいたのは、Eコマース事業、プロモ―ション事業、そして中国進出コンサルティング事業などを通して日本と中国で事業を展開している株式会社日本ブランドさんです。働いている方それぞれが持つ「日中への架け橋になりたい」という思いについて聞いてきました!
代表取締役社長 中田和世(耿忠・コウチュウ)さん
マーケティング本部EC運営管理部 庄 華(ショウ カ)さん
ロジスティクス事業本部 李 彦漫(リ ゲンマン)さん
日本と中国の架け橋。
日本との関わりを持ったきっかけを教えてください。
姉が日本人の男性と結婚しており、日本にいる彼女に会いに1989年に初めて日本に来たことがきっかけです。日本は漢字があって中国と似ていて便利だし、何より中国で学んだ日本人のイメージとは違って、日本人はとても親切でびっくりしました。姉の旦那さんもその家族も優しくて心を打たれましたね。
そして姉に「日本に残れば?」と言われて、すぐに日本に留学することを決意しました。もともと中国で9年間新体操をやっていましたので、日本女子体育大学に研修生として留学することになりました。2年後に日本芸術大学を受験し、4年間この大学に通いました。
日本での留学を通して「日本で働きたい!」と思うようになったのはなぜですか?
日本に住んでみて、日本の素晴らしいものにたくさん出会いました。それらを中国の人たちにも届けたいと思いました。日本にいる中国人留学生のみなさんも、全員がそれぞれの形で日本と中国の架け橋になっていますよね。だから私も、自分に出来ることは何か、どうすれば日本と中国の架け橋になれるかを考えました。そこで私は、映像を通じた文化交流を目指して、日本で仕事がしたいと思うようになりました。
なぜ「映像を通じた文化交流」だったのでしょう?
実は私は日本芸術大学で演技を学んだあとに、松竹の『ラブレター』にヒロインとして出演しました。完成したとき、みんなで一緒に映画を観たのですが、日本人も中国人も同じ空間で一緒に感動して、一緒に泣いていたことがとても印象的でした。そこで、映像が持つ力の大きさと、みんなで作ったものを多くの方に観てもらえる喜びを感じました。
そして、この映画放映の翌年、株式会社ムーランプロモーションを設立しました。日本の映画を中国で放映することで、中国の人に日本をもっと知ってほしいと考え、2006年から今まで毎年映画祭を開催しています。日本と中国は時に政治面で衝突することもありますが、交流を増やして信頼を築ければ、もっと仲良くなれると考えています。
オンリーワンを目指していきたい。
そのあとに株式会社日本ブランドを設立したのですね。
はい。中国にはCCTVという最大の国営メディアがあります。当局が運営するネットショッピングサイト「CCTVモール」内に新設された日本館の運営を株式会社日本ブランドが引き受けています。私たちは、この日本館を通して日本の商品を中国に広める事業をしています。商品の中には観光プロモーションも含まれており、日本に中国人観光客を呼び込んだり、日本の地方自治体の観光プロモーションを中国で実施するサポートも行なったりする予定です。この日本館は2017年9月29日に立ち上げたばかりですが、すでに有名なブランドの商品も取り扱っており、これからどんどん大きくしていきます。
働いている方はどのような方が多いのですか?
今は日本人と中国人、合わせて12人で仕事をしています。やはり日本語と中国語の両方を話せる人がほとんどです。働いている人全員が日本と中国を繋ぐ架け橋になりたいという思いを持っており、「良い商品を集めて中国に発信したい!」と全員が頑張っています。CCTVモールでは、他のECサイトと異なり、動画を使った商品プロモーションが出来ることが最大の強みなので、オンリーワンを目指していきたいです。
最後に、今後の目標を教えてください。
1番はやはり、日本と中国の架け橋になれるような会社に育てあげることです。中国に日本や日本商品のファンが増えれば、国民同士がもっと仲良くなれると考えています。お互いのファンを増やすことで日本と中国の平和を築いていきたいです!
後半は外国人社員の李さんと庄さんのインビューを掲載します。お楽しみに!
続きはこちら:「商品を通じて日本の良さを発信したい【株式会社日本ブランド】」
(インタビュー・記事:白石彩・渡邉絵理)