【元留学生インタビュー】ミニストップ株式会社 / 街角の憩い(いこい)の場(2/3)

ミニストップ各国の店舗数

ミニストップ公式ウェブサイト

<取材先>
開発本部 開発企画部 開発企画チーム 東 真吾 さん
人事部 人事チーム 王 林(オウ リン)さん

今回は、前回に続き、街角の憩い(いこい)の場を提供するコンビニエンスストア「ミニストップ株式会社(以下「ミニストップ」)」にインタビューしてきました。

インタビューさせていただいたのは、人事部で店舗労務関連業務や社用車の貸与管理などの仕事をされている「王 林(オウ リン)」さんです。

単純な仕事であっても、おもしろみを見つける

Q.ミニストップへ入社したきっかけを含め就職活動について教えてください。

私が就職活動をしたのは2009年です。まだリーマンショック後で景気が回復しておらず、新卒募集する求人数も少なかった時代です。ミニストップは、大学内で開催される学内就職説明会に参加しており、そこで初めて出会いました。私は海外の仕事に関わりたいと考えていたので、2009年に青島(チンタオ)に進出したミニストップに興味を持ちました。そして、縁あって、入社することになりました。

Q.現在までの経歴を教えてください。

2010年に入社した後、店舗に配属され、そこで基礎的な知識を約1年間学びました。その後、人事部に異動になり、今の仕事は今年で6年目になります。人事部では、最初に海外赴任者のサポート業務を行いました。ちょうど海外赴任者が増えるタイミングだったので、赴任者の制度整備を中心となって行いました。3年間経って、次に国内のミニストップ直営店の給与関連の仕事、労務関連の仕事、さらには店を指導するストアアドバイザーの社用車の貸与管理の仕事をすることになりました。

Q.海外業務希望で、入社直後の店舗の仕事は退屈ではなかったですか?

退屈ではありませんでした。店舗業務は単なる作業に見えるかもしれませんが、実は違います。としては、売上を上げるために、どのような売り場にすれば良いのか、どのように売上の中身を変えていくのかを考える必要があります。常に売上データを確認し、メーカーがCMを流すタイミングなどを考慮した上で、商品を入れ替えたりしていました。どんな仕事であっても、面白さを見つけることはできると思います。

 

人を大切にする会社

Q.人事の仕事は法律も関係するので大変ではないですか?

大変です。特に日本の法律の解釈が難しいです。日本語が分かったとしても、地方で細かい法律の解釈が異なることもあるので、法律に適した仕組みを作っていくことは非常に大変です。

Q.ミニストップで働く魅力は何ですか?

人を大切にする会社であることです。個々人の状況や過去の経験などに配慮している会社だと思います。外国籍社員であっても平等で、特別扱いされることもありません。逆に、特別扱いされると、日本人社員にとって不公平感を与えてしまうので、それで良いと思います。
また、全体的に働きやすくなっていると思います。最近では、定時に帰宅することや、有給を積極的に取得することが奨められ、実践されています。私も自分の仕事の生産性を上げ、早く帰るようにしています。

Q.全体的に、日本企業は中国企業と比べて、どうですか?

中国では、もっとたくさん休めるイメージです。(笑)仕事よりも家族の方が大事。2週間も休む人もいます。上司も休みを取得するので、部下も取りやすいと思います。また、私が知っている限り、中国の上司と部下の関係は良くも悪くも、「友達」に近い関係で、相談もしやすいのかもしれません。

Q.もし何かサポートがあれば、どんなことがあると嬉しいですか?

長期休暇ですね。両親にも「休みが短いなら帰ってこなくていい」と言われます。やはり2週間くらいは休みが欲しいですね。休みが取りやすくなるように、チームでフォローできる仕組みを作っていくことが必要ですね。

 

(引用:ミニストップ株式会社HPより)
https://www.ministop.co.jp/corporate/about/tips/appeal.html

 

異文化を理解したうえで、様々なことにチャレンジしてほしい

Q.これからどんな仕事に挑戦していきたいですか?

海外に関わる仕事がしたいと考えています。母国の中国を含めて、海外で働いてみたいです。現在担当している人事の仕事の経験を活かすのみでなく、他の未経験のことでもチャレンジしていきたいです。

Q.王さんは人事として、どのような留学生を採用したいですか?

自分の考えを持っている人、そしてその考えの根拠をしっかり伝えられる人が良いです。日本人は、自分の意見や考えを、皆の前であまり言わない人が多いと思います。私もそれに慣れていますが、自分を変えていきたいと思っています。安易に妥協せず、自分の考えを言えることが大切だと思います。

Q.これから日本で就職を考えている外国人留学生へのアドバイスをお願いします。

日本に来た理由を思い出してほしいです。日本に留学したのは、何かを学んだり、経験したり、成長につなげたいと考えたからだと思います。私がこれまで出会った同じ中国人には成功した人も、挫折した人もいます。成功した人は、異文化を理解しています。学生の皆さんにも異文化を理解したうえで、いろいろなことにチャレンジしてほしいです。最近では裕福な中国人留学生も増えてきています。昔ほど、アルバイトに時間をかけなくてもよくなったのであれば、その時間を日本人との交流に使ってほしいです。ただ、私はアルバイトはを経験した方が良いと思っています。普段の生活やアルバイトの中で、自分の周りの日本人と上手く付き合うことで、日本人の(思考方法)考え方や習慣が学べます。それをせずに就職活動を行うと、日本人の面接官がする質問で、何を聞きたいのか分からないことが出てきます。文化の違いを理解できなければ、日本語が分かっても意味合いを誤解してしまうこともあります。だからこそ、日本人と積極的に関わってほしいです。

貴重なお話ありがとうございました!

(インタビュー・記事:田村一也、若林親正、白石彩)


Oshigoto.comでは、メールマガジンの配信を行なっています。

定期的に、就職イベントや求人情報などの最新情報をお届けします。

是非、ご登録ください!

メルマガ登録ページはこちら!

こちらもチェック!