【元留学生インタビュー】株式会社Fun Japan Communications / ダイバーシティの効果が発揮される会社(1/2) by Kazuya Tamura 2月. 27, 2020
今回訪問させていただく株式会社Fun Japan Communications(※以下Fun Japan Communications)は、海外在住の日本ファンの方々に、日本の観光や食べ物、技術や文化、ライフスタイルなど、幅広い情報を発信するメディアを運営している会社です。多数の外国籍社員が活躍するFun Japan Communicationsで、コンテンツ制作や法人顧客向けにソリューションを提供しているスタッフにインタビューさせていただきました! <インタビューさせていただいた方> ストラテジー&ファイナンス Div. 林 美雄 コミュニティーメディアDiv. エディター 松本 まりあ さん(写真後列一番左) ソリューションマーケティングDiv. 廖 祐群(リョウ)さん(写真前列一番左) コミュニティーメディアDiv. リム フン チャッ(リム)さん(写真前列左から2番目) <インタビューに参加した学生> KOUCH Jenniferさん、SHEVEREV Egorさん(日本語教育研究センター)、LI Leyuさん(大学院商学研究科)ほか、早稲田大学で学ぶ留学生のみなさん
Fun Japan Communications の事業内容について教えてください。 (林さん) 海外に日本の情報を発信するメディアの運営をしています。もともと日本通運(株)の社内ベンチャーから始まったのですが、(株)JTB、(株)三越伊勢丹ホールディングス、日本航空(株)からも出資を受け、2017年にFun Japan Communicationsは誕生しました。 私たちは、「日本とアジアの架け橋」になることを目指しています。現在、インドネシア、タイ、マレーシア、台湾、香港、ベトナム、インドの7カ国に日本の情報を発信するメディアを作り、運営しています。一番初めに作ったインドネシアのFacebookページのフォロワーは180万人で、サイト会員になっていただいている方も40万人以上います。すべての対象国をまとめると、Fun Japan Communicationsは120万人のサイト会員を持っています。そのような海外の方々に対して、オンライン調査、キャンペーンや現地調査を行ったりしています。
外国籍社員は、どのような仕事をされている人がいるのですか? (林さん) 主にCommunity Media部門に多いですね。海外現地に向けて記事を書き、情報を発信しています。他にもSolution Marketing部門にもいます。外国人目線で、お客様(企業)に提案を行ったり、企画を考えたりすることも必要になるためです。
これからも他の国に事業を拡大していく予定はありますか? (林さん) はい、徐々に拡大していきたいと考えています。「日本に対する好感度」「訪日旅行客数」などを参考に、優先順位を決めて、どの国に事業を拡大していくか計画していきます。
日本で働く外国人が増えることについて、どのように感じていますか? (松本さん) 私自身は大歓迎です。よく、労働力不足だから、労働力として外国人が増えることはいいという話を耳にしますが、単なる労働力だけと思ってはいけないと思います。海外に出る日本人が少ない中、外国人の方々と一緒に働くことは、海外を知るための機会としても重要です。外国人のおかげで、グローバルな視点を身につけられることもできます。結果、日本人だけでは考えられない、良いアイディアも生まれてくると思います。ただ、外国人と積極的に働きたいと、すべての日本人が思っているわけではありません。そういう日本人とも一緒に働く可能性があることを知って、外国人の皆さんも、様々な業界や会社を見てほしいなと思います。
外国人と仕事をしていて、何か変わったことはありますか? (松本さん) コミュニケーションの仕方が変わりましたね。具体的には、指示を明確にすることです。また、打ち合わせの後に、メールで決まったことなどを伝えて、認識を合わせるようにしています。明確なコミュニケーションを取るために、シンプルなやり取りが増えたように感じます。これは、外国人だけではなく、日本人同士でもそうなりました。その結果、働きやすくなったように思います。
文化の違いは働き方に変化を与えますか? (松本さん) 変化を与えると思いますよ。私は、幼い頃、外国人がいない田舎で育ちました。しかし、今は社員の約半分が外国人という環境で仕事をしています。そうなると、自分の価値観や視野の狭さに気づきますし、学びが多いです。 (リョウさん) 変わりますよ。日本人の方が外国人よりも丁寧だと思います。メールの打ち方もそうですね。本当に重要な伝えたいことは、真ん中の3行くらいだったりしますが(笑)。私がいた台湾だったら、もっと簡単にしかメールを書かないと思います。私も、最初は違和感を感じていましたが、今では日本式が普通の感覚になりました。むしろ、日本式のメールの書き方ができていないと、ビジネスマナーが悪いと感じてしまいます。また、相手のメールに合わせて、文章の書き方を変えることもできるようになりましたが。その結果、効率が悪くなった面もありますが、全体的には良い影響の方が大きいのではないかと感じています。 (リムさん) まだFun Japan Communicationsに入社して時間が経っていないので、慣れていないところもありますが、あまり気にしなくてもいい雰囲気はあります。前の会社では、社内の人に対しても”様”を付けて呼んでいました。会社によっても文化はかなり違うと思います。
外国人と日本人で考え方の違いがあることによって、メリットやデメリットはありますか? (リムさん) 違う意見があるのは当然です。それをまとめることができれば、多様な視点をもったアイディアになるので、良いものが生まれます。ただ、それをまとめることは簡単ではないです。
仕事が辛いと感じるときは、どんなときですか? (リムさん) 理解してもらえないときです。特に、感情が上手く伝えられないときですね。異文化を持つ相手には、頑張って説明する必要もありますが、相手が理解しようとしてくれないときは辛いですね。 (リョウさん) 日本語力の問題です。私は話したり聞いたりすることはできますが、メールを打つのは大変です。日本語力が問題で、理解しているつもりだったのに、相手に誤解されて、パフォーマンスが低く見られてしまうことは辛いことです。 飲み会はありますか? (リムさん) 飲み会は少ないと思います。送別会やボーリング大会があるくらいですかね。仲の良い社員同士で、休日にドライブに出かけたりすることはあります。 (松本さん) 飲み会は日本の文化ですが、会社のために無理やり時間を作るのは、私もあまり好きではないです。そのため、もし飲み会があったとしても、無理はしなくていいと思います。一方で、Fun Japan Communicationsに入社してから、私もベトナム人社員と一緒に旅行に行ったことがあります。 ありがとうございました! 次回は、大企業から転職して入社された方々に、大企業と中小・ベンチャー企業の働き方の違い について伺います。お楽しみに!
(インタビュー:田村 一也)
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