【留学生就活ノウハウ】面接対策−その2−

【留学生就活ノウハウ】面接対策

■面接で、より上手くアピールするための方法:

それは「数字を使う」を使うことです。「多い」「早い」「大きい」などの”形容詞”を、数字を使ってアピールすることがポイントです。例えば、何かの大会に参加して優勝した場合、参加者が1,000人いる中で優勝するのと、10人いる中で優勝するのでは、まったく凄さのレベルが異なります。アルバイトの例に、数字を取り入れると、次のようになります。

「Point(結論)」→私が学生時代に頑張ったのは3年間続けたドラッグストアのアルバイトです。

「Reason(理由)」→なぜドラッグストアのアルバイトを頑張ったかというと、日本語を話し、上手くなるためです。

「Example(事例、具体例)」→ドラッグストアには、10,000以上の商品があります。そして、お客さんは、様々な商品を探しています。そこで、商品を日本語で覚え、案内していました。

「Point(結論を繰り返す)」→その結果、日本語が上手くなることにつながり、私は頑張ることができました。また、N1も取得することができました。

 

一方で、「アピールできることが無い」という留学生に会うことがありますが、アピールすることが”無い”ではなく、”見つけられていない”だけです。例えば、”過去の自分と比較する”と、どうでしょうか?具体的には、次のようなイメージです。

「私は、日本語力を高めることを頑張りました。留学したときは、N3しかなく、漢字の読み書きも苦手でした。しかし、日本で就職もしたいと考えていたので、毎日1時間欠かさずに勉強をし続けました。その結果、今ではN1を取得して、漢字の読み書きもできるようになりました。」

いかがでしょうか?皆さんは日本に留学して、たくさんのことを頑張っていると思います。日本語はもちろん、研究活動をはじめ、勉強も頑張っていると思います。そして、きっと成長したと思います。だからこそ、”昔の皆さん”と”今の皆さん”を比較することでアピールすることができるのです。

 

アピールするときの注意点です。面接では、話し過ぎると、面接官に良い印象を与えません。面接官は皆さんのことを知りたいので、たくさんの質問に回答することが大事です。では、どのくらい話すのが適切なのでしょうか?

質問にもよりますが、基本的には”1分”で回答するのが適切です。日本語の文字数にすると、目安は300文字くらいでしょうか。スムーズに話せる人だと350文字くらいになると思います。もし、面接官が「頑張ったエピソードを教えてください」など、ストーリーを話す必要がある場合は、2〜3分話しても構いません。ただ、長く話すよりも、シンプルに伝えるほうが好まれることが多いです。

 

■面接で、注意しておきたいこと:

最後に、注意したいことは「質疑応答」です。面接では、各回最後に「何か質問はありますか?」と聞かれます。ここで最もダメなのは「特にないです」と回答することです。面接官は、「質疑応答」を通して、実は”自社(応募企業)への興味の高さ”を見ている場合があります。他にも、”理解度をチェックしている”こともあります。そのため、「質疑応答」の準備も大切です。では、どうしたらよいのでしょうか?

まず、面接官によって質問する内容は少し変えると、より良いでしょう。具体的には、面接官が「人事」「現場担当者」「会社役員」の誰かによって変えます。なぜ人によって変えるかというと、相手が回答しやすいかどうかに関係します。例えば、次のように相手に合わせて質問する内容を変えてみてはどうでしょうか。

「人事」→「給与」「残業時間」など、人事に関する質問をするのがよいです。

「現場担当者」→「仕事内容」「仕事で必要な知識や能力」など、仕事に関する質問をするのがよいです。

「会社役員」→「中長期の計画(ビジョン)」「社風や大切にしている価値観」など、会社全体に関する質問をするのがよいです。

また、もし「質問することがない」「質問を考えてきたのに、面接官が話したので、質問がなくなった」場合は、次のように回答するとよいです。「貴社のHPを見てきましたが、現状特に質問はございません。」「質問があったのですが、先ほど説明いただいて理解したので、現状質問はございません。」いずれも、応募企業を調べていることが面接官に伝わります。これによって、”興味が低くて質問がない”のではなく、”しっかり調べているからこそ、質問がない”ということが相手に伝わります。

 

他にも、留学生の皆さんが面接を受ける前に考えてほしい質問を下記にまとめますので、ぜひ参考にしてみてください。

<留学生が準備をしておきたい質問>

・なぜ日本に留学したのですか?

・大学(専門学校)では、何を学びましたか?

・学生時代に頑張ったことは何ですか?

・今まで取り組んだことで、一番大変だったことを教えてください

・あなたの短所は何ですか?

・将来どうなりたいですか?

・志望動機を教えてください

・帰国する予定はありますか?
→(注意)すぐに帰国することを伝えると不合格になる可能性が高まります。日本企業は、長く働いてほしいと考えていることが多いためです。

 

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