【外国人社員インタビュー】株式会社ショーケース・ティービー / 初めての外国籍社員だからこそ負けられない(3/3)
<取材先>
株式会社ショーケース・ティービー(以下ショーケース・ティービー)
イノベーション・テクノロジー部 開発2グループ 陳 國瑋(チェン グオウェイ)さん
イノベーション・テクノロジー部 開発3グループ マネージャ 李 在煥(イ ジェファン)さん
ショーケース・ティービーではたらく外国籍社員の方のインタビュー最終回は、海外で日本企業への就職活動をして来日された方々のインタビューです。実際に入社して感じた日本企業の印象や日本に来てからの苦労なども教えてもらいました。
■イノベーション・テクノロジー部 開発2グループ 陳 國瑋(チェン グオウェイ)さん
ショーケース・ティービーに興味を持った理由を教えてください。
もともと日本ではたらきたいと考えていたので、台湾で開催された就職イベントに参加しました。私は大学でコンピューターサイエンスを専攻しており、Webサイトに興味を持っていました。そのため、内定をいただいた企業のなかで、自分の興味に合うショーケース・ティービーに入社しました。
就職をしてから来日されていますが、日本での生活は大変ではなかったですか?
日本は台湾と文化的に近いところもあるので、生活すること自体は難しくなかったです。ただ、日本語は難しかったです。日本人の伝え方はあいまいな表現が多いため、仕事をするときの説明の仕方が難しいです。
また、日本で生活することは、日本へ旅行することとは違います。実際、私も日本で生活をしてみて、いろいろな問題に直面しました。外国人を好ましくないと考えている人もいます。そして、インターネットの契約や部屋探しなど、外国人が苦労することは多いです。私は来日前から、母国出身者が作った不動産屋さんやエージェントを探して相談していました。これから日本に来る方は、私と同じように、自分の先輩留学生や同じ国の出身者が作ったサービスを使って、相談した方がよいと思います。
仕事内容について教えてください。
入社当時はアプリケーションの開発と運用を行っていました。2ヶ月目からはWebサイトの開発をしています。
日本ではたらくうえで、重要なことは何だと思いますか?
日本語が話せることが重要だと思います。やはり日本語ができないとコミュニケーションが取れないですし、仕事をすることが難しいと思います。
日本企業に入社してみて、どのようなことを感じていますか?
日本人は働き過ぎだと思います。母国の台湾も残業は多いと思いますが、中国やシンガポール、イギリスやドイツなど、私が知っている国では日本ほど残業はしていないと思います。長く仕事を楽しくするには、やはり生活と仕事のバランスが取れることが大事だと思います。部署によっては有休を取得しにくい仕事もあるように思いますし、そこは今後良くしていかなければならない課題だと感じています。
今後どのようなキャリアにしたいですか?
今、ちょうど入社して1年が経ちました。何かをするよりも、まずは日本企業に慣れることが大切だと思っています。そのうえで、より便利なシステム開発を行っていきたいです。そして、様々な仕事をしながら、自分が作りたいものを見つけていきたいです。
これから日本企業へ就職を考えている外国人留学生へ一言お願いします。
インターネットを活用して、企業情報を調べた方がよいと思います。私は誰もが知っているインターネットベンチャー企業からも内定をもらいました。そこで仕事ができることは嬉しいのですが、インターネットで企業情報を調べていると、残業が多いことも分かりました。そのため、私は生活と仕事のバランスが取れるショーケース・ティービーに入社することにしました。留学生の皆さんも、企業のことをしっかり調べて、自分に合う企業に就職してほしいです。
■イノベーション・テクノロジー部 開発3グループ マネージャ 李 在煥(イ ジェファン)さん
どのような経緯でショーケース・ティービーに入社をされたのですか?
ショーケース・ティービーには中途(転職)で2015年に入社しています。前職の日本企業では、約8年間、ネットワークセキュリティの構築と運用をしていました。そして、他の環境と人への好奇心から、転職しようと思いました。ショーケース・ティービーの面接を受けた当時の採用担当者が、非常にエネルギッシュな方で、事業内容もおもしろそうだと感じたので、入社することに決めました。
仕事内容について教えてください。
インフラ全般の担当をしています。設計から構築、運用まで一通り行っています。また兼任で、開発グループのマネジメントもしています。前職でもプロジェクトリーダーはしていましたが、メンバーのマネジメントをするのは初めてです。
日本人社員のマネジメントは大変ですか?
大変だと思い当たることは、あまりないですね。そう感じるのは、日ごろ私よりも社歴の長いベテラン社員達から助けてもらっているためだと思います。ただ、文化の違いからコミュニケーションを取っていて、認識がずれることは、たまにあります。そのようなギャップをなくすためには、お互いの理解を深めることが必要です。そのためには、仕事以外でもコミュニケーションを取ることが大事だと思っています。
母国韓国で就職することは考えなかったのですか?
就職活動をしていた当時、何かをしたいということはなく、チャンスがあれば、何でも挑戦したいと考えていました。そのとき、たまたま海外就職を支援する教育機関の新聞広告を見て、何も考えずに電話しました。そして、すぐに教育機関に入って10ヶ月くらい日本語を勉強して、日本企業へ就職しました。
日本での生活で困ったことはありますか?
来日当初は韓国で一緒に日本語を勉強した数人以外は知り合いも少なかったので、身近な人と交流する機会がなかなか見つからず大変でした。しかし、趣味の活動を通して、日本での友人を見つけることができました。私はバスケットボールが趣味なのですが、公園で知らない人達とのピックアップゲーム【※5】をすることで、日本人はもちろん他の国の人たちとも友人になることができました。
【※5】公園などバスケットボールコートがあるところに、たまたまいる人たちでチームを作って、試合をすること。
日本企業に対して、どのような印象を持っていますか?
来日する前と今では日本企業に対する印象は違います。正直、思ったよりも日本企業は保守的【※6】なのだなと感じました。しかし、ショーケース・ティービーは、事業や組織の動きが早い。変化もたくさんあります。変化があるからこそ、本人の意思があれば、楽しめる要素が多くなります。例えば、自分から何かをやりたいと、声を出して会社に伝えていけば、チャンスが得られる環境だと思います。
【※6】伝統やこれまでのことを重要視する考え方
今後、どのようなキャリアを作っていきたいですか?
リーダーシップを発揮して、社内外問わず価値を提供できる人間になりたいですね。また、大きな話になりますが、なんらかの形で母国の平和にも貢献していきたいという思いがあります。
どのような外国人材であれば一緒にはたらきたいと思いますか?
オープンマインドの人が良いですね。もちろん、私はエンジニアなので、仕事で必要となる技術的な知識やスキル、経験はあった方がよいと思っています。私は人の話を聞くのが好きなので、自分が採用担当者なら、その人の話を聞きながら何らか惹かれる部分があれば採用すると思います。そして、その人の可能性を一緒に磨いていきたいですね。
現役の外国人留学生へのメッセージをお願いします。
私は楽しむことが重要だと思います。大変なことも多いと思いますが、だからこそ常に意識し頑張ってほしいです。
ありがとうございました!
3回にわたるショーケース・ティービーではたらく外国籍社員の方々へのインタビューは本日が最終回です。いかがでしたでしょうか? ご興味を持った方は、ぜひ採用情報を確認のうえ、選考にチャレンジしてみてください!
前はこちら:「初めての外国籍社員だからこそ負けられない【株式会社ショーケース・ティービー】」
(インタビュー・記事:田村 一也、渡邉 絵理)