【人事担当インタビュー】株式会社ProVision / 外国人をグローバル展開と企業の成長の力に (2/2)
前回に引き続き、ソフトウェアの品質検証を主軸事業とする株式会社ProVisionにインタビューして来ました。これからもっと外国人採用にチャレンジしていきたいと語る人事担当の白石さんに、採用方針や会社の魅力を語っていただきました。
執行役員 業務管理部長 白石宗大さん
技術部 金鍾勲(キム・ジョンフン)さん
最終的には弊社の文化や技術を自分の国に持ち帰り、広げられる人材を育てたい
採用プロセスや採用の際に見ている点について教えてください。
通年採用で、中途採用がメインです。新卒採用は行っていません。キムさんのように、アルバイトから正社員になることも可能です。その場合は、正社員採用試験を受けていただきます。内容は適正試験と面接です。
日本語でコミュニケーションさえ取れれば、年齢・国籍・学歴・経験は不問です。興味を持っていただいた方には、まずは会ってみようというスタンスです。全く未経験でも、この業界に飛び込んでみたいという人を積極的に採用しています。面接の際に見ている点は「素直さ」です。
御社の今後の戦略や採用方針を教えてください。
英語の取引先も増えてきているため、今後は英語と日本語両方できる人材を採用していきたいと考えています。
まだ構想段階ではありますが、日本で3〜5年働き、ここで身につけた知見や文化を母国に持ち帰って継承してもらい、日本とコミュニケーションを取りながら現地で活躍していただけるような外国人人材も採用していけたら良いなと考えています。
ダイバーシティあふれる会社
外国人を採用されるのは大きなチャレンジでもあったと思います。特に客先常駐があるために外国人採用をためらう企業も多い中で、キムさんを採用した決め手は何でしょう?
正社員の登用の際に最も重要なのは、「現場からの声」です。これまでほとんど外国人を雇ったことがなく、就労ビザの手間もあったため、現場からの強い要望がなければキムさんを採用していなかったかもしれません。彼が普段頑張っていた結果が、現場のメンバーの声になったのだと思います。
御社の働く環境について教えてください。
社員の6割が女性ということもあり、多様性を重視しています。会社の風土としては、何でも相談できる環境があります。皆さんが未経験で入社してくるため、新人の不安な気持ちを先輩社員はよく理解しています。そのためどの社員も「助けてあげよう」という想いを持っています。また、弊社では年に1回、2日間のエニアグラム研修を導入しおり、多くの社員が受講しました。キムさんの話にもあった通り、「みんな同じでない」という考え方も根付いていると思います。
弊社で働いている外国人はまだ多くはありませんが、特に外国人だからといって特別なことはしていません。お互いに壁を作らず、支え合ってやっています。これからもっと外国人の採用にチャレンジしていきたいですね。
貴重なお話をありがとうございました!
前はこちら:「(前編)新しく来た人を暖かく受け入れる文化 が根付いている【株式会社ProVision】」
(インタビュー・記事:渡邉絵理)