【元留学生インタビュー】株式会社日本ブランド / 日中の架け橋になれるような会社を目指す(2/2)
株式会社日本ブランドは、中国最大手ネットショッピングサイトCCTVモールの日本館にて、日本の商品を中国に広める事業を行なっています。今回は社員の李さんと庄さんにお話を伺ってきました。
代表取締役社長 中田和世(耿忠・コウチュウ)さん
マーケティング本部EC運営管理部 庄 華(ショウ カ)さん
ロジスティクス事業本部 李 彦漫(リ ゲンマン)さん
お二人の経歴を教えてください。
庄さん:初めて来日したのが2008年で、最初の1年半は日本語学校に通っていました。そして2010年に国士舘大学に入学して経営を学び、2014年から獨協大学の大学院で勉強しました。
李さん:私も2008年に初めて日本に来ました。2年間日本語学校に通い、そのあと4年間東洋大学に在籍していました。卒業後に就職し、転職をして今年の7月に日本ブランドに就職しました。前職はインフォメーション関係の仕事をしていましたが、様々な仕事を経験してみたいと思い、この日本ブランドに転職しました。
この日本ブランドを志望した理由はなんですか?
庄さん:大学院にいたときに様々なボランティアに参加していましたが、その中で中国と日本の架け橋になりたいと思い始めたのがきっかけです。日本人と中国人の間にはまだ誤解やすれ違いがありますが、留学を通して日本人の優しさを知り、中国の人に日本の良さを伝えたいと考えるようになりました。
李さん:中国にある日本の商品の中には、たまに偽物が混じっています。日本ブランドではきちんとした本物の商品を売っています。日本の素晴らしい本物の商品を中国の方に知ってもらいたいと思い、入社を決意しました。
就職活動で大変なことはありましたか?
庄さん:外国人だからチャンスが少ないと感じることが多かったです。日本人の学生は情報をお互い共有しながら、一緒に協力して就職活動をする人がほとんどですが、留学生は1人で就職活動を進めることが多く、情報も少ないと思います。
李さん:私が通っていた東洋大学は就職セミナーをたくさん開いていたので、それに参加していました。しかし、セミナーに参加していても就職活動の流れなどはあまり理解できなかったです。就職活動の流れが分かったのは、就職活動を終えた後でしたね…(笑)。キャリアセンターにいる方たちは優しく色々と教えてくれましたが、それでもES(エントリーシート)を書いたり業界研究をしたりするのは難しかったです。何十社もエントリーしていた日本人学生もまわりにはいましたが、私は結局5社しかエントリーを出せませんでした。前職は入ってすぐにあまり合わないなと感じてしまいました。就職活動中にしっかりと業界研究をしていればこのようなミスマッチもなかったのではないかなと思います。
常に刺激がある環境
現在の業務内容や働く環境について教えてください。
庄さん:私は現在社長のアシスタントや事務業務、そしてカメラマンとしてCCTVモールに出す映像や写真の撮影などをしています。会社には優しい人が多いですね。仕事で何かミスをしてもフォローしてもらえますし、怒られるようなこともあまりないです。
李さん:私は経理の仕事をしています。忙しいときは残業もありますが、勤務は基本的には9時から18時までです。この会社はとても環境がいいと思います。勉強の機会も多いし、分からないことはすぐに教えてもらえます。上司にも声をかけやすいですし、会社全体としてはとても風通しがいいと思います。
お2人が考える会社の魅力とは何でしょう?
庄さん:社長が2つの会社の社長をしているので、両方の会社で交流があることが魅力的だと感じます。普段できないような経験もできて、とても楽しいです。
李さん:今は一生懸命CCTVモールの商品を増やしている段階ですが、立ち上げの段階だからこその楽しみが多いです。良い商品に出会うと嬉しいですし、常に刺激がある環境にいるとも思います。
最後に、これから就職活動をする後輩にアドバイスをお願いします。
庄さん:学校の就職キャリアセンターを活用すること、友達とたくさんコミュケーションをとることが大事だと思います。あとは自己アピールの練習ですね。日本の学生は自己アピールが本当に上手だったので、みなさんもしっかり自己アピールが出来るようになれば面接がスムースに進むと思います。
李さん:機会があったらボランティアに参加することをおすすめします。日本の社会のことをもっと知れますし、自分のスキルを磨くことが出来るからです。さらに、留学生向けの就職セミナーにたくさん参加することをお勧めします。日本人と一緒にセミナーに参加するより、留学生向けのセミナーの方が専門的な情報がもらえます。面接はたくさん練習しないと焦ってしまうので、たくさん練習しましょう。
庄さん、李さん、ありがとうございました!
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(インタビュー・記事:白石彩、渡邉絵理)