【元留学生インタビュー】NAKED Inc. / 日本企業で自分の夢を創造する (2 / 2)
NAKED Inc.(株式会社ネイキッド、以下「NAKED」)は、1997年に設立されたクリエイティブカンパニーです。近年では、東京駅や東京タワーでのプロジェクションマッピング、「アクアリウム バイ ネイキッド」などのイベントで、常に話題を集めています。今回は、社会人3年目を迎えた韓国出身のチョ・ジニョンさんに、日本での就職活動や現在のお仕事について伺いました。外国籍社員も多く在籍するこの企業には、どのような魅力があるのでしょうか?
人事担当 北原 岳史(きたはら たけふみ)さん
デザイナー チョ ジニョン さん
今の会社に就職するまでの経歴を教えてください。
私は日本に来る前に、韓国の大学でプロダクトデザインを勉強していました。韓国の大学で、「もの」と「ひと」についての繋がりを勉強しているうちに、「空間」や「環境」のことも考える必要があると感じました。これらへの理解をもっと深めたいと考え、韓国で就職せずに日本に来ました。日本の大学で環境デザインを学び、卒業後、今の会社に入社しました。
なぜ、日本を留学先に選んだのでしょう?
いつも読んでいた雑誌で「この空間の使い方はすごいな!」と思ってよく見ると、多くが日本のデザイナーさんの作品でした。そうした優れたデザイナーさんが多く活躍する日本に来れば、たくさんのことが学べると考えました。
日本での就職活動と現在のお仕事について教えてください。
私は会社を探す際、エージェントや求人媒体(ナビサイト)などを使わずに、自分の興味のあるキーワード、「環境」「演出」などのワードをGoogleで検索して、気になった会社に直接連絡をしていました。今働いている会社の「NAKED」という社名にも興味を持ちました(笑)数回の面接を経て、2016年にインターンシップとして働き始め、2017年に正社員として入社しました。現在は、デザイナーとして働いています。
日本で就職活動を行う際に、難しいと感じたことはありましたか?それをどのように乗り越えましたか?
日本での就職活動で困ったことは言語の壁です。面接では、日本人のように思ったことを上手く表現できずに、悩んだことがありました。私はその課題を解決するために、面接の本を読んだり、面接で聞かれることを想定して何回も自分の中でシミュレーションを繰り返したりしました。1人で声を出して擬似面接をする際は、その音声を録音しては、何度も聞き返して、発音やイントネーション、間の取り方などを改善していきました。
日本で仕事をする際に工夫していることなどはありますか?
日々、分からない言葉がたくさん出てきます。そうした時には、分からないままにせず、他の人に確認したり、自分で調べたりしています。また、日本の文化や言語のニュアンスなどをしっかり理解することも大切にしています。はじめは韓国との文化の違いに戸惑うこともありましたが、相手の文化を理解することは仕事をする上でも必要なことだと実感し、今では文化の違いを楽しみながら仕事をしています。
最後に、後輩留学生に向けてのアドバイスをお願いします。
日本に留学すると決めた時の想いや覚悟を忘れずに、楽しみながら就職活動を行ってもらいたいです。そして、その想いを面接で伝えてください!上手く日本語で表現することができなくても、自分のやりたいことが明確に見えているのであれば、入社したい気持ちが伝わると思います。
ありがとうございました!
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(インタビュー:田村 一也、渡邉 絵理、大澤 拓也)