【外国人社員インタビュー】ミニストップ株式会社 / 街角の憩い(いこい)の場(1/3)

ミニストップ店舗前の様子

ミニストップ公式ウェブサイト

<取材先>
開発本部 開発企画部 開発企画チーム 東 真吾 さん
管理本部 経理部 経理チーム 湯 暁燕(トウ ショウエン)さん

今回は街角の憩い(いこい)の場を提供するコンビニエンスストア「ミニストップ株式会社(以下「ミニストップ」)」にインタビューしてきました。

 

ミニストップは1980年に設立され、2017年2月現在、国内2,263店、海外2,991店まで出店しています。韓国をはじめ、中国、フィリピン、ベトナムと、近年海外展開にも力を入れています。従業員数は現在約900名で、毎年数名の外国人留学生が新入社員として入社しています。今後は、さらに拡大を予定しているそうです。

今回の取材でご協力いただいた開発本部の東(あずま)さんより、3名の外国籍社員をご紹介いただきました。最初ににインタビューさせていただいたのは、管理本部経理部で仕事をされている「湯 暁燕(トウ ショウエン)」さんです。

「外国人だからできない」という言い訳はしたくなかった

Q.ミニストップに入社したきっかけを教えてください。

学生時代、私は九州に住んでいて、その頃、ミニストップでアルバイトをしていました。アルバイトでは単純作業だけではなく、店長から目標を与えられ、接客以外にも商品管理や発注なども行っていました。新商品を発売するときは、販促物を作ったり、たくさん売れるための工夫をしていました。目標を達成するために、自分で考えて行動し、達成できたときは、やりがいを感じていました。そして、私が就職活動をしていた2007年に、ミニストップは初めて九州で採用活動を開始し、私はミニストップの選考を受けて、無事正社員として入社することができました。

Q.入社後から現在までの経歴を教えてください。

2008年に入社し、まずは大阪の店で店舗勤務をしていました。その後、店のオーナートレーニングの仕事を2年、海外サポート事業関連の業務に約1年携わり、産休で1年間休みをいただいた後、2013年に復帰し、短期間で再び店舗業務を経て、現在の経理部に異動になりました。

Q.「オーナートレーニング」とは、店の経営者の教育をする仕事だと思いますが、言葉などは大変ではなかったですか?

大変でした。特に、自分が思っていることを相手にどう伝えるのか、確実に理解してもらえるためにどのような言い方をすれば良いのか、ということを常に考えていました。ただ、「外国人だからできない」という言い訳はしたくありませんでした。お互いに理解できるようなコミュニケーションを取り続けることで、伝えたいことを伝えられ、理解もしてもらえるようになりました。

Q.産休を取得されていますが、そのとき帰国することは考えませんでしたか??

考えませんでした。母は、私が小さいときでも、仕事をしているのが当たり前だったので、私も同じように考えました。だから辞める選択肢はありませんでした。ミニストップでは、最長3年間育児休暇が取れる制度があり、時短勤務も可能です。現在、私は時短勤務をしていますが、少しの差でもとても働きやすく、仕事と家庭(育児)の両立ができています。


(引用:ミニストップ株式会社HPより)
https://www.ministop.co.jp/corporate/recruit/information/welfare.html

 

国籍に関わらず平等に仕事を任せてもらえる

Q. 外国人へのサポート制度などはありますか?

会社はサポートしてくれる人が多く、配慮はありますが、外国人だからということでのサポートは特にありません。仕事も、日本人の社員と平等にジョブローテーションがあり、私もそれで様々な仕事を経験することができました。日本で働いている中国人の友人には、他の企業でずっと同じ仕事をしている人が多いです。ミニストップでは、日本人も外国人も同様に平等に仕事を任せられているので、若いうちに多種多様な経験ができます。

Q.もし何かサポートがあれば、どんなことがあると嬉しいですか?

長期休暇ですね。帰国する時に、休みが長く取れると嬉しいです。また、私は店舗の仕事も経験していますが、覚えることが多くて、全ての業務を習得するのにかなり時間がかかります。そこで何かサポートがあると良いと思います。店舗の仕事は大変ですが、現場でそれを経験し、理解できるようになれば、その次の仕事にもつながります。

Q.これからどんな仕事に挑戦していきたいですか?

やはり海外で働いてみたいという思いがあります。中国でなくて良いので、チャレンジしてみたいですね。今の経理部での仕事も会社の数字が見えるので、良い勉強になります。このような経験も活かして、海外に関わる業務に挑戦していきたいです。

イメージだけで会社を選ばないでほしい

Q.これから日本で就職を考えている外国人留学生へのアドバイスをお願いします。

しっかり企業研究をして、イメージだけで会社を選ばないでほしいです。どこの会社に入社しても、自分のイメージと実際の仕事でギャップはあると思います。自分が関わりたかった海外サポート業務も経験しましたが、その前に会社のことを知って、多面的に能力を身につけることが大事だと感じました。例えば、通訳の仕事でも、言葉を訳すことだけではなく、事業や業務の中身を知ることが大事です。

貴重なお話ありがとうございました!

(インタビュー・記事:田村一也、若林親正、白石彩)

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