【企業インタビュー】株式会社全日本空輸 / 有能な人を財宝と見なす!ANAの求人哲学(1/2)
今回インタビューさせていただいたのは、日本の航空会社である株式会社全日本空輸(ANA)です。ANAでは、人を財宝として扱っているので人材を「人財」と呼ぶ文化があります。そして、人財の「グローバル」、「グループ」、「ダイバーシティ」、「インクルージョン」という4つの性質を重視し、「世界とたたかい、よく知られ、愛される」グローバル人財を求めているそうです。今回はANAの人事部の高野さん、外国人社員のデビットさんに新卒採用についてお話を伺いました。
チャレンジ精神があり、行動できる人を求む!
2012〜2016年の5年間で、外国人の採用状況について教えて下さい。
この5年間で、外国人の採用率が最も高いときで、全体採用者の1割です。一番採用率が低い年は、その半分以下のときもあります。しかし、採用基準が年によって異なりますので採用率が毎年同じ意味を持つとは限りません。また、今まで採用した外国人の中では、アジア系の方が一番多いです。
どのような採用基準ですか?
ANAの採用基準は優秀であれば国籍などを問わず採用します。また、ANAとの相性といいますか、フィーリングも大切にしています。ただし、口だけで行動に移していない人は受け付けていません。やりたいことがあり、自分の軸をきっちり持って、行動している人を求めています。今まで採用した外国人の中に、アジア系の人が一番多いそうです。
ANAで働いていける素質とは?
チャレンジをすることです。ANAでは、チャレンジ精神がなく、自ら動かない人には向いていないと思います。この様な人はたとえ入社ができても、時間が立てば淘汰されるケースが多いですね。常に、チャレンジ精神と成長したい気持ちを強く持った方がいいと思います。
社内の社員育成システムにはどんな特徴がありますか?
入社する前に、1週間程度の研修があり、入社してからまた3か月間の新入社員研修があります。配属については、社員それぞれの能力と適性に合わせてその人にとって最適な部署への配属を決めます。そして5年くらい経験を積んでから、別の部署に転属します。そこから、新たな経験を積んで、より良い人財を育てていきます。
海外の転勤は可能ですか?
入社してからの10年の間に、必ず皆一度海外勤務の経験をします。グローバル人財としての素質を育てつつ、さらに成長するためです。しかしこの転勤は必ずしも自分の出身国に行くとは限りません。それぞれの社員に応じて成長できる国への配属となることが多いです。そしてまた次の5年は他の新しい部署で経験を積むことになります。
ありがとうございました!
続きはこちら:「(後編)有能な人を財宝と見なす!ANAの求人哲学」
(インタビュー・文:狄 暁宇、Avena Tan)