【外国人採用企業インタビュー】株式会社ゼンショーホールディングス / 正社員に求められること(2/2)

留学生インタビュー【画像】ゼンショー4

https://www.zensho.co.jp/jp/

 

早稲田大学 日本語教育研究センターで学ぶ留学生の授業(「キャリア形成のためのビジネス日本語・ビジネス文化5」担当教員:寅丸真澄)の一貫として、外国籍社員が活躍する企業にインタビューしてきました。

株式会社ゼンショーホールディングス(※以下ゼンショーホールディングス)は、「すき家」「なか卯」でお馴染みの日本No.1のフードサービスチェーン経営企業です。今回、早稲田大学で学ぶ留学生とともに、アルバイトでは分からない、飲食業の本部の仕事や海外の事業について、担当されている方々にインタビューさせていただきました!

 

<インタビューさせていただいた方>

株式会社ゼンショーホールディングス
グループ人事本部 人事部 人財開発課 課長 阪田 啓太 さん(写真後列左)
人事部 国際人財室 室長 馬 文軍 さん(写真後列右)
人事部 国際人財室 主任 Nguyen T.T.Hien(ヒエン)さん(写真前列左)

 

<インタビューに参加した学生>

リ・カンジン(写真前列中央)、ロー・ナップ(写真前列右)

 

留学生のときのアルバイトと、正社員になってからの仕事と違いはありますか?

(ヒエンさん)
はい、まったく違います。留学生のときは、すき家でアルバイトをしていました。そのときは決められた仕事を、シフトで決まった時間だけしていました。その後ゼンショーホールディングスに入社して、ゼンショーのカフェ部門のスタッフになったのですが、正社員になってからは自分で考えて指示もしなければなりません。店舗全体の状況を把握して、管理しなければなりませんので、責任の重さが変わったと思います。。そして、自分より年上の方も含めたアルバイトスタッフとコミュニケーションを取って、問題が起きれば、どう解決するかを考える必要があります。。一方で、アルバイトのときには学べなかった、店舗オペレーションを学んだり、工場に見学に行き、フードサービスの仕組みを学んだりすることができました。そして、1年後には店長になり、店舗全体を管理するようになりました。

(馬さん)
正社員であれば、自分で考えて仕事をする必要があります。何かトラブルが発生したときも、自分で考えて対応方法に間違いがないか上司に相談します。単なる報告だけでは不十分です。

 

年上の日本人スタッフとコミュニケーションを取るときに気をつけていることはありますか?

(ヒエンさん)
「何を」「どのように」伝えるか、気をつけていました。日本語で伝えなければならないので、伝えたいことを整理したうえで、コミュニケーションを取っていました。店舗には、私よりも長く働いていて経験のある方も多く、その中には細かいことを指摘する人もいました。私は敬語が上手く使えないこともありましたが、分からないことは教えていただき、積極的にコミュニケーションを取るようにしていました。

(馬さん)
ヒエンさんが正社員のスタッフとして素晴らしいことは、年齢問わず、アルバイトスタッフの皆に認められていたことです。私は、仕事をしていて一番怖いのは、上司ではなく部下だと思っています。部下は上司を見て仕事をします。もし上司がいい加減であれば、部下は納得しないでしょう。上司はできないことを部下に謙虚な姿勢で教えてもらうことも大切ですが、しっかり仕事をしなければ、部下は上司についてこなくなります。

 

留学生インタビュー【画像】ゼンショー5

 

どのように日本語を勉強したのですか?

(馬さん)
私は日本に来たとき、日本語を話せませんでした。勉強方法は、常にテレビをつけておき、日本語を聴けるようにしていました。また、移動中はヘッドホンで日本語を聴いていました。アルバイトや遊ぶときに、日本人と積極的に交流もしました。ただ、それだけでは正確な日本語は覚えられないので、新聞を読む習慣を作りました。

 

個人とチームでの仕事、どちらの方が重要視されますか?

(馬さん)
両方だと思います。人それぞれ役割があって、仕事が違うので、まずはそれを遂行することが大事です。自分の役割を果たすことで、他人を助けることに繋がります。チームとしては、お互い助け合う必要がありますが、まずは自分ができるようになることが必要です。個人の強みを活かしながら、周囲と協力し合い、補完関係を作ることで、チームが成立します。

(阪田さん)
スポーツと同じで、それぞれポジションによって役割が違うように、一人ひとりが、それぞれのポジションの仕事をすることがチームの協力に繋がっていく。これは会社で仕事をするときも同じです。

 

ストレス発散方法や対処方法は何かありますか?

(ヒエンさん)
家族と会話をしたり、趣味の時間をつくことですね。私はもともとコーヒーにそれほど興味はなかったのですが、仕事でコーヒーを扱うようになって、コーヒーが好きになりました。そして、今では自分でコーヒーを入れるようにになり、美味しいコーヒーを飲むことがストレス発散にもなっています。

(馬さん)
ストレスはどんな仕事でもあります。しかし、ストレスがなければ、良い刺激もありません。ストレスを、どのように捉えるかが大事です。ストレスの原因を頭で考えるだけでは解決しにくいので、私は原因だと思うことを書き出すようにしています。そして、書き出したことの中で、一番重要だと思うことだけを残し、解決できるようにします。

 

留学生インタビュー【画像】ゼンショー6

 

自分に合う仕事をどのように見つけましたか?

(阪田さん)
やりたいことが何なのかは、やってみてから気付くことも多いと思います。私の経験では会社の中で、やりたい仕事を考えるには、ビジネスモデルを知ることと、お客様のことを知ることが大事だと思います。お客様のために、どのような役割が必要になるのか、どのようなサポートが必要になるのかを考えると、様々な仕事を見つけることができます。そして、実際にやってみて、自分に合う仕事に出会うことができると思います。

(馬さん)
実際に仕事をやってみないと分からないことが多いと思います。
ゼンショーホールディングスではジョブローテーションがあり、様々な仕事を経験するなかで、自分に合う仕事を見極めることができます。ゼンショーホールディングスでは、お客様と接する店舗でたくさんのことを学べ、すべての経験は勉強になります。店舗のことが分からなければ、現場の問題に気付けませんし、対策を考えることもできません。

 

これから日本で働きたいと考えている留学生の皆さんにメッセージをお願いします。

(ヒエンさん)
日本語力がとても大事になると思います。私は本より、日本人とのコミュニケーションの中で、日本語の使い方を学ぶことが多かったように思います。ベトナムの大学にいたときも、日本語学科にいる日本人の先生と話したり、現地にいる日本人と積極的に交流していました。皆さんも、積極的に日本人と接して、日本語力を高めていってください。

 

ありがとうございました!

 

<採用情報>

ゼンショーグループでのお仕事に興味のある方は、コチラをご覧ください。
https://www.zensho.co.jp/jp/recruit/

 

【外国人採用企業インタビュー】株式会社ゼンショーホールディングス / フード業世界No.1を目指して(1/2)

 

(インタビュー:田村 一也)

 

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