【人事担当インタビュー】PwCコンサルティング合同会社 / ダイバーシティ先進企業で自分のスキルを活かす(1/2)
今回はPwCコンサルティング合同会社(以下PwCコンサルティング)にインタビューに伺いました。
PwCは世界158カ国、23万人以上のスタッフを擁するPwCグローバルネットワーク(以下PwC)が持つ幅広い専門性やナレッジを活用し、経営戦略の策定から業務改革、そしてITを有効に活用した改革の実現まで総合的に支援しています。
今回は外国籍社員のZさんに、PwCコンサルティングで働く魅力についてお話を伺います。
PwCでの現在のお仕事とご自身の経歴について教えてください。
現在はPwC Japanグループのエクスペリエンスセンターのシニア アソシエイトとして働いています。主な仕事は、グラフィック レコーディング(参考:https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/seminar/insurance-trend1807.htm)とグラフィック ファシリテーションです。例えば、会議の内容をビジュアライズする仕事やコンサルタントのパワーポイント作りなどを行なっています。他にも、日系企業が中国進出する際のコンサルティングの仕事もしています。
私は中国出身で、4歳まで中国、13歳まで日本にいました。その後、中国に戻り、18歳まで中国で過ごしました。大学は美術大学を志望していたのですが、結局アメリカの大学で広告学とグラフィックデザインを専攻することになりました。卒業後、日系のIT企業に就職して、4年ほどUI(ユーザーインターフェイス)/UX(ユーザーエクスペリエンス)などのウェブディレクターの仕事をしました。2年前から現在のPwCコンサルティングで働いています。
日本で就職活動をしようと思った理由を教えてください。
アメリカの大学卒業後、アジアに戻る予定でした。日本と中国で迷っていましたが、日本は新卒採用の文化があり、デザイン系の仕事に関して選択肢が多かったため、日本に決めました。
就職活動をしていた当時は、ウェブ系企業と広告代理店を見ていました。アメリカで実施された採用フォーラムに参加したり、夏休みに日本に滞在しながら自分で企業に連絡したりして就職活動を行いました。
なぜ、PwCに転職しようと思ったのですか?
理由は主に3つあります。まず、前の会社では、あまり語学を使う機会がなかったため、自分のスキルが活きるグローバルな環境で働きたいと考えました。次に、幅広い業界と接する仕事を希望していたので、プロジェクト単位で様々な業界と接することができるコンサルタントを志望しました。そして、前職の先輩がコンサル出身で、とても魅力的な人でしたので、そのような人が多く集まる会社に行きたいと思いました。
現在のワークスタイルはいかがですか?
1人で集中したい時は、家で仕事をするなどして、週に2日は会社の外で働いています。また、フレックス制度にコアタイムがなく、クライアントに合わせて出社するため、出勤時間は毎回バラバラです。少し前ですと、アメリカとのプロジェクトがあったため、朝8時に家でスカイプ会議に参加することもありました。
PwCコンサルティングで働く魅力について教えてください。
風通しがとても良いと思います。上司にフィードバックを求めれば必ず答えてくれます。また、新しいものへの投資を惜しまない企業です。さらに、社員は柔軟性が高く、スマートな人が多いため、人にも魅力を感じます。
日本で働くことに難しさを感じた経験はありますか?
ほとんどないです。私が日本の生活に慣れているということもありますが(笑)他の外国籍社員のケースですと、例えば、社内の中国人がオンラインでコミュニケーションをする場所がありますので、そうした場で互いに助け合うことができます。また、ダイバーシティに先進的に取り組む企業ですので、様々なサポートが受けられ、助けが必要ならば常に与えられる環境であると思います。
今後のキャリアや夢について教えてください。
もっと自分の価値を上げて、日本と中国に限らず、グローバルに活躍したいと考えています。まずは、グラフィックレコーダーのパイオニアとして、多くの人にスキルセットを共有したいです。
外国人が日本で働くことの魅力は何でしょう?
2つあると思います。1つ目は、新卒採用の制度により、幅広い可能性を探せることです。入社してから専門性やスキルを身につけることができます。2つ目は、「集団で価値を出す」という経験ができることです。日本の企業では、個々の力だけでなく、チームで目標を達成していく文化があります。この考え方は、将来経営する立場になったときにも役に立つように思います。
これから日本で働きたいと考えている外国人留学生にメッセージをお願いします。
就職活動中は自己分析をしたり、ES(Entry Sheet)を書いたりして、自分について考える機会が多くあります。その中で、将来のロードマップをしっかり描き、会社を選ぶのが良いと思います。また、新卒の方については、可能性を幅広く持つこと、中途の方については、実際に働いている社員の方と直接話すことが大切です。
ありがとうございました。
次回はPwCコンサルティングの人事担当者にお話しを伺います。お楽しみに!
後半の記事はこちら
(インタビュー・記事:田村一也、清水航、渡辺絵理)